クリップのシステム
-相談と指導の詳細について
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個別療育相談(発達相談)と指導(個別指導と小集団指導)

グループ指導は、発達相談室クリップの基本的な活動となります


● 個別療育相談:

 クリップの最も基本的な支援活動です。

月1回程度の頻度で

(頻度はクリップと保護者の方との話し合いで決定)来所して頂き、

お子さんの発達状況を確認しつつ、保護者の方からの相談に応じます。

 クリップでは、子ども個人の努力する意志や個別のスキル獲得等の「発達」の促進に留まらず、

保護者の方をはじめ、子どもをとりまく大人の関わり方の変化や成長も、同程度に重視しています。

故にクリップでは、個別相談の機会を非常に重視します。

1セッションは50分です。


Q:相談時間帯は?
A:火曜日ー土曜日の10時から19時まで
  @10時 A11時 B13時 C14時 D15時 E16時 F17時 G18時 の8枠です。
 
   夜間など時間外の対応や日曜、祝日の対応は原則として致しませんが、
   状況によっては対応する場合もあります。詳しくはクリップに相談してください。
   同じくご家庭へ出向いての相談・指導
   についても、必要に応じ対応します。ご相談ください。

Q:子どもがいると落ちついて話せない。保護者だけが来所しての相談は可能か?
A:可能です。特に小学生以降のお子さんは、
 相談員と保護者の方との会話を聞いていることが多いので、注意が必要です。
 
Q:相談については他機関で受けているので、指導だけを受けたいのですが..
A:上記したように、当方では「個別の相談」の過程を重視します。
  指導回数が多く指導の要求が強い場合でも、
  保護者の方に対し定期的に指導場面の実施内容に関するフィードバックを行い、
  これをご家庭での関わりに生かすことは重要と考えます。
   頻度に関しては応相談ですので、
  個々の状況やご希望に沿った形で、相談の頻度を調節することは可能です。ご相談ください。


● 指導:

子どもに対する「指導的な対応」です。

月1回から最大で月4回(=週1回)程度の頻度でお子さんに来所して頂き、

各種認知課題や学習課題、運動課題 等について、

当方で準備したカリキュラムを実施します

(個々のカリキュラムで実施する課題については、

 お子さんひとりひとりについてかなり異なるものとなります)

 なお指導は

・個別指導
・小集団指導


の二種類の形式をとります。

個別指導は上記の対応の他にも、
・小学校中学年以上で、「心理的な問題」とも関与する性質の個別の問題を抱えており、
 子どもに対し相談員が個別に関わることが要される場合
・上記年齢とは無関係に、課題設定及び実施が特定の子どもに対し「個別に」実行されることが要されており、
 保護者としてもそれを明確に求めている場合
際にも実施します。

小集団指導は
・指導内容に関係なく、概ね能力的に同程度の
 子ども2名以上4名以下を対象に実施される、指導的対応です。
・集団の構成についは個々の年齢や能力、特性について配慮しつつ、
 年単位で半ば固定した子ども集団を形成していきます。
・小集団の構成については、指導の効果を検討しつつ必要に応じて随時変更していきます。

*指導場面では、原則としてセッション全てが子どもへの指導対応に充てられており、
 同場面では保護者の方への対応や経過報告も原則として行われません。
指導内容のフィードバックについては、別途個別相談の場面で行います。

1セッション50分です。


 指導については
 「相談(=家庭への指導→家庭での対応)だけでは対応しきれない
 特定の困難な問題への対応や課題の達成→スキルの向上」
 を念頭において、一般的に相談対応よりも頻度を多く設定し、
 個別相談での課題設定(=子どもを診る/見極める/アセスメントのための課題設定)とは異なる、
 「適応に資する特定の技能や認知特性を促進させるための」より学習的/訓練的な課題設定を行い、
 それに特化した指導内容を随時を実施していきます。

  保護者の方は、上記指導の内容と目的についてご理解頂いた上で、ご利用を検討頂ければと思います。

Q:指導時間帯は?
A:火曜日ー土曜日の10時から18時まで
  @10時 A11時 B13時 C14時 D15時 E16時 F17時 G18時の8枠です。
 
   夜間など時間外の対応や日曜、祝日の対応は原則として致しませんが、
   状況によっては例外的に対応する場合もあります。クリップに相談してください。
  

Q:個別指導と小集団指導の違いを教えてください。
A:上記理由とは別に、
 「言語指示では動けないが、頻回かつ集中的に課題学習を行う必要がある」お子さんや、
  強度の行動障害に対する修正(指導)を頻回に行う必要のあるお子さんなど、
  特定のお子さんに対しては、個別での指導対応を優先的に行っていくことになります。

  詳しくはクリップまでご相談ください。

  小集団指導実施の要件は、
  お子さんが「ある程度、言語指示を理解して動ける」ことです。
   知的な発達に大きな問題の認められないお子さん、
  或いは小学生以上のお子さんに対しては、
  「集団指導であること」が時に大きな意味を持ちうるものと考えます。
  (上記に該当するお子さんであれば、
   ある程度他児を見て自身の行動を修正したり「がんばろう」
  「負けない」等の気持ちを抱くことができることから)



● グループ指導:

子どもに対する専門指導を行うグループ(最大定員6名程度の小集団向け専門指導)です。

原則として月2回(年間24回程度)の継続的な指導を通じて、

子どもの運動発達、身辺自立、社会性技能の向上等の側面における

「よりよい適応」を目指します。

指導は運動を中心とした課題と、社会的技能の学習(他児と関わる→関わり方を学ぶ)

を目的とした課題に大別されます。

グループでは年間計画に沿って、合宿等の外出/宿泊行事を行っていきます。

1セッションは70分です。

*宿泊行事については個々の指導とは別途に料金がかかります

*指導内容のフィードバックは、原則として個別相談の場面で行います。

Q:実施時間帯は?
A:2012年度は月2回(日程の詳細は参加者に対し随時提示します)
  土曜日の@11時20分-12時30分 A13時30分-14時40分 B14時50分ー16時 
  の3枠で実施していく予定です 。

  →実施の詳細については参加希望者及び参加を検討される保護者の方に対し、個別にご説明させて頂きます


Q:クリップには年齢制限はありますか? 区外のひとはダメなの?
A:クリップが対応するお子さんの範囲は、当面 2歳ー18歳までとします。
  今後、成人の方の(発達上の問題に関する)相談があった際には、対応を検討します
  (但しその際でも、保護者や近縁の方の同意やご協力は必須と考えられます)。

  ご利用にあたっては(通うことさえ可能ならば)区外、他地域、他県の方でも、全く問題ありません
  近隣地域にお住まいの、全ての療育的関わりが必要な皆さんに、クリップを広くご活用頂ければと思います。

Q:クリップを利用できない場合はあるの?
A: 知的・発達的な問題ではなく、肢体等の問題が主であり、
  なおかつ相談の主たる理由が肢体への対応(リハビリテーション等)
  である場合には、ご相談をお受けすることはできません。

   またお子さんの有する適応上の問題の主たる原因が発達的なものではなく、
  (発達面への対応が不要であり)情緒的な問題であると想定される場合には、
  当方よりも有効な対応をとることが期待できる、他の機関をご紹介させて頂くことがあります。
   なお、発達相談室クリップの相談方針にご理解・ご賛同頂けない方については、
  ご利用をお断りさせて頂くことがあります。

Q:「発達障害」でない子どもは見てもらえないの?
A: 「発達障害」という言葉については現在、

@ 広義の発達障害:発達上の何らかの機能不全等の影響から、知的発達や運動発達が遅れたり、
 様々な適応上の問題が生じたりする状態。
 知的発達遅滞や染色体異常、自閉症や広汎性発達障害を含む、「全ての発達上の問題」
A 発達障害者支援法 に基づく対応の対象のことで、
 「狭義の発達障害」=自閉症や広汎性発達障害スペクトラムに位置するもの
 (知的機能が高い高機能自閉症やアスペルガー症候群、ADHDやLDを含む)
 
 の二通りの使用の仕方がありますが、
クリップで扱われるテキストの中で、特に断りなしに「発達障害」という言葉を用いるときには、
基本的に@の、「広義の発達障害」の意味とお考えください。

「子どもに何らかの適応上の問題があるまたは予測される状態で、
 それが発達上の特性によるものと考えられる」場合、クリップはその状態に対応していきます。

Q:クリップを利用したいが、まずどのようにしたらいいの?
A:これまでにクリップ相談員と面談した経緯のない方については、
  インテーク相談以前に一度、
  来所して頂いて、クリップのシステム等について説明をさせて頂きます(無料です)

  その際、利用料金体系や指導/相談の詳細についても、併せてご説明させて頂きます。

  上記手続きの後、
 (特に希望する方については、上記手続きを除いた状態で、インテーク面接の手続きをとります)
  別途インテーク面接の手続き(予約等)をとらせて頂きます。

  インテーク面接は1時間程度の時間で行われます。
  必ず事前に電話(03-3777-2227) 或いはメールで連絡をとって頂き、
  クリップ相談員との間で、
  来所して頂く日程についてご予約をして下さるようお願いします。
  初回相談ではクリップ来所以前までの経緯等の聞き取りをさせて頂き、
  その後1回ないし複数回に及ぶ個別指導対応を経て、
  当方としてのお子さんの発達状況に対する見通しをつけさせて頂いた上で、
  以後クリップで行う対応の詳細及び頻度等について、
  保護者の方とご相談させて頂きます。

*電話連絡がつきづらい場合には、
 留守番電話に
 @氏名(子どもと保護者)
 A電話番号
 B電話してよい時間帯 
 をお伝えください。折り返し職員からお電話させて頂きます。

Q:年会費とは何ですか?幾らですか?
A:年会費は、クリップでの相談費用の単価を一定の金額に維持するために
 年毎に頂く年間1万円の料金のことです。
 初回面接以後、クリップでの継続的な対応をお申し出頂いた方については、
 原則として上記料金を頂くことになります。
 尚、ご兄弟姉妹等、家族中複数の方が相談/指導の対象である場合、
 お支払いする年会費は1家族につき1人分です。
 (Ex:兄弟二人で継続利用の場合であっても、年会費は1万円でよい)
 
 また、ひとり親家庭でのご相談については、その旨お申し出頂ければ年会費を免除致します。 
 *ひとり親家庭の場合でも、個別相談(月1回)以上の継続的な対応(指導等の活動)や
  グループ等のの使用をお求めになる場合には、改めて年会費を徴収させて頂きますので、その旨ご了承ください。

  「年会費を払わない、単発の個別相談」を希望される方については、
  異なる料金体系の下、これに対応致します。

 
Q:料金はクリップに行ったときに、直接相談員に払えばいいの?
A:申し訳ありませんが、原則的に直接のお支払いは受け付けません
  (煩雑な金銭処理が行えない/事務所に金品を置けないため)
   クリップに対しお支払い頂く利用料金は、
  月ごとにまとめて計算され、
  月末にクリップより発信される請求メールに合わせ、
  原則として次月の末日までに、
  指定する銀行講座に直接振り込んでください。
  (振込みには別途料金が発生する場合があります。
   誠に申し訳ありませんが、予めその旨ご了承ください)

Q:相談や指導のキャンセルの扱いを教えてください
A:当日になってからのキャンセル・当日連絡なしのキャンセル、
  当日以前のキャンセル、いずれの場合においても、
  個別相談・個別指導等のクリップの活動に際してキャンセルが生じた場合、
  更にその後同月別日程で予約を再調整変更できない場合には、
  原則としてキャンセル料(1000円)を徴収させて頂きます
  なおグループ指導や小集団指導など、予め日程と他の参加者が想定される場合には、
  日程の振り替えが不可能なことから、お休みが決まった時点で原則としてキャンセル料金が発生します。
   上記について、予めご理解頂ければ幸いです。
  また当日のキャンセルについては、
  急な事故や怪我など、止むを得ない要件についてはその都度お申し出ください。
  状況に応じて当方の判断でキャンセル料を免除することがあります。
  

Q:検査実施について教えてください
A:クリップではWISC-Vや田中ビネーV、
  その他各種知能検査、性格検査、発達検査、スクリーニングテスト等、
  30種類以上の検査用具を用意しています。
  検査を実施することで保護者の方のお子さんへの理解が進む等、
  実施が必要と考えられる場合には、
  相談員と保護者の方の同意の下に、各種検査を実施します。

  また原則として検査結果の報告については、別途個別相談の日程をご予約頂き、
  その中で報告をさせて頂きます。(報告の際には検査結果のプロフィールをお渡しします)。
  その他として特に検査結果報告書をお求めになる場合には、別途報告書作成料金を頂きます。
  その他の検査については、基本的に個別相談或いは個別指導の枠内で実施し、ご報告させて頂きますので、
  基本的に料金は発生しません。

Q:幼稚園や学校から、子どもについての書類提出を求められました
A:状況書(知的側面や身辺自立面の個人の発達状況について述べられたもの)、
  検査結果報告書(検査の結果について保護者或いは機関に対し報告するもの)、
  紹介状(病院等他機関に対し、お子さんの状況を説明するもの)等、
  各種書類の作成については、必要に応じて相談員にお申し出下さい。
 
  尚、書類の取り扱いについては細心の注意を払うようお願い致します。

Q:学校や幼稚園・保育園と連携・対応して欲しい
A:クリップは民間の相談機関なので、
  諸般の事情から機関との対応が困難な場合も、あるものと思われます。
  保護者の方からの要望をもとに、お子さんと関わりのある機関より
  クリップへの訪問やクリップの機関への来訪、面談等を承諾して頂けた場合には、
  保護者の方とご相談の上、来所面談や訪問等の詳細について、対応を検討致します。
   尚、実施にあたっては所定の相談費用を、
  原則として保護者の方に請求することを、予めご了承ください。

  *上記対応については例外的に、無料での訪問を実施する場合があります。
    詳しい実施条件については当方に直接お尋ねください

   

Q:電話での相談には対応するの?
A:原則として電話でのやりとりは、
  予約や予約の変更等、
  来所してのご利用に関わる事柄に限定して頂ければと思います
  メールでの相談対応もこれに準じます。
  (職員が少ないので、電話対応に時間を割けないことが多いため)
 
  要件のある方は、多くの時間中留守電になっていますので、
  @要件
  A電話番号
  B電話してよい時間帯を残してください。
  後ほど相談員からご連絡致します。

  *「緊急の要件であれば」お電話でも相談対応させて頂きますが、
   長時間の相談については料金を請求させて頂きます。
   以上より、ご相談については
   原則として来所予約をとって頂いた上で直接させて頂ければと思います。


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