発達相談室 クリップについて


発達相談室クリップは、過去に東京都品川区内で療育相談(発達相談)に携わっていた

心理相談員によって開設された、専門相談/指導機関です

臨床心理士など心理に関わる専門家の中でも特に、

療育相談(発達相談)のエキスパートによって運営されているのが、最大の特徴です

様々な活動を通じて、発達上の様々な特徴やアンバランスさを抱えるお子さんと

その保護者の方を支援することを、主たる目的とします


 ● クリップ:名前の由来

 「なくても困らないけど、あると嬉しい」

…なるべく多くの方に利用して欲しいという想いはある一方で、

「そこに在ると分かっているだけで、気が楽になる」

「自分の子どものことを知っていて、気にかけているひとがいる」

といった関わりも、地域にとって意味のあるものと考えています



 ● クリップ:基本的な相談スタイル

 発達相談室クリップでは、お子さん本人の指導と同様に、

日々子どもに接する保護者の方など周囲の大人への指導/対応を重視します

子どものよりよい適応は、子ども自身の知的機能及びスキルの向上以上に、

周囲の大人の理解と適切な対応に負うところが大きいのです

*上記理由から、相談場面での指導に限らず、その他様々な機会/活動を通じて、
「地域の療育力を高める」ことも、クリップの重要な目的となります



療育相談指導 等の場面では、主として

・認知発達理論
子どもの認知の特徴や「認識の枠組み」に対して課題遊びを通じて刺激を与え、
結果として子どもの認識できる領域、思考し対応できる概念の増大/拡張を図り、子どもの適応向上を目指す

応用行動分析:
子どもの示す特定の行動に注目して、その行動を分析→変容させる
「行動分析」の理論を用いて、子どもの個々の行動をより複雑なものへと移行させたり、特定の問題行動を修正する

認知行動療法:
 自身の認識の特徴を把握させた上で独力で修正させ、
適応に資するための方法論。 
知的発達の水準が高い子ども、或いは子どもの保護者に対しての適用が可能


等の 理論や考え方、方法論を用いながら、子どもの環境への適応向上を促し、
同時に保護者の方の、子どもへのよりよい関わり方について検討していきます

グループ指導の場面では、

・特定の課題実施を通じて、構造化された状況下で
明確な指示に基づいて活動することを学ばせ、
それを子どもに伝わる形で評価し、その自尊感情の強化に繋げる

・指導を通じて礼儀作法やお手伝いなどの行動実施を促し、
それら「適応的な」行動や態度を身につけさせることで、子どもの環境への適応力を高める

・子どもの社会性技能(ソーシャルスキル)の向上を目指す様々な課題遊び:
 他者視点への気づきや他者とペースを合わせたり協力して行う共同遊び
 及び、その他児の状況に応じた様々な指導を実施する

・以上の指導場面における子どもの行動について
保護者の方にフィードバックを行うことで、
よい精度の高い相談・指導に資する ことを、主な目標とします


● 相談員・指導員 について


室長/相談員 : 堀内慎平
教材棚
大学では認知心理学を専攻し(専門は「視覚情報処理」)、
学部在学時より都内通園施設の非常勤職員として、
各種発達障害をもつ児との関わりを深める
大学院修士課程では認知心理学と障害児教育学を専攻
(修士論文の主題は「発達障害と顔認知の特性について」)。
その間に都立養護学校青年教室ボランティア等で活動しつつ
教諭資格取得を目指し、
大学院修了時には養護学校教諭(専修免許状)を取得。

2002年8月より品川区子育て支援センター
常勤職員(心理)として事業立ち上げに参加。
一般子育て相談その他各種の事業に対応しつつ、
品川区内の療育相談(外来相談)
事業を総括する立場として、下記の業務に従事した。
 当時の対応領域は
・インテーク面接
・ケースワーク(他機関対応)・
・個別相談
・グループ指導
・巡回相談
・講座(講師として/運営担当として)
・その他一般相談及び虐待等相談への対応
(2008年3月退職)

2005年度より2007年度まで、
品川区の就学指導(後に就学相談)委員

品川区立保育園巡回相談員(特別支援保育対応)
2009年度

品川区立幼稚園巡回相談員
2014年度から

臨床心理士

著書:「発達障害と自閉スペクトラム症状 -その考察と対応について-」(2014.三恵社)



指導員 : 白井信光

事務室 大学では認知心理学を専攻
(卒業論文の主題は「自閉症児の心の理論」)

大学卒業後、社団法人 発達協会で各種業務に就き、
個別指導・集団指導や合宿・遠足等の各種活動に従事する。
発達協会では、子どもだけでなく成人への就労支援・
指導(作業所など)を行うことで、就学のみならず、その後の環境適応や
思春期→就労その他成人期に至るまでの問題に
対応することで、長期的なスパンで子どもの発達を見守る
経験を積んでいる。
*同時期に「発達障害児者の意思決定」
に関する研究論文を発表している。

発達協会においては、全国規模で実施される
講座事業について職務の中心として従事していたが、
2004年3月に退職。

以後は他地域においてNPO法人
(療育相談その他の事業)を運営。
2005年4月より品川区子育て支援センター非常勤職員として、
主として年長児(5-6歳児)向けのグループ指導を担当。
(2008年3月に退職)

臨床発達心理士/言語聴覚士/精神保健福祉士/社会福祉士


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